「ぼくらの仮説が世界をつくる」の書評(テクノロジー、ビジネス、社会課題、に関する本のまとめ)

まとめ – ぼくらの仮説が世界をつくる

  • 感想
    • なぜ「情報に基づく仮説でなく感性に基づく仮説から立てる」べき、でそれがどれほど大事かの根拠は本書は弱い。不確実な未来に挑戦する以上、また市場価値の高い人材を目指す以上必要である認識はある(PDCAの回す速度が早く、前例のないクリエイティブな案が生まれやすいという理由で)
  • ポイント
    • なぜこれはこうなのかを定義付ける癖を付ける前提で、仮説は情報から立てるのではなく、感覚や体験から立てること
    • 変化する人間の感性と絶対に変化しない人間の感性を切り分けて「人間はどういう時に、どういう風に感じて、どういう行動をするのか」を考えてサービス設計をすること
    • 日常から離れて多くの地域やさーびすや人に触れて行動やモノの思想や理由を考えることで仮説のバラエティがぐっと拡がるため、その行動は重要である。

ぼくらの仮説が世界をつくる

memo

  • 多くの人が「情報→仮説」といった前例主義になっている
    • 会社の戦略を考える時もこのペースでいくと社員が◯名だから予算がこれくらい必要そうと現在の情報から未来の仮設をつくるという守りになりがち
    • 類書がないからこの本は出版数の見積もりが分からないから出せないっていう出版社
  • 仮説の立て方
    • 誰でも得られる情報ではなく、「日常生活のなんとなくの中でなんとなく集まってくる情報」「自分の中にある価値観」から作ることが大事
    • それでこそ独特な面白い仮説=未来が描けて、面白いプロダクトに繋がる
    • 情報→仮説→実行→検証ではなく、仮説→情報→仮説の再構築→実行→検証とすることで現状に風穴が開けられる
    • 今取れる情報は過去の行動の結果でしかなくて、そこから新しさは見出しづらい
    • 感覚で仮説を立てて情報を集めた方が面白い仮説が立てられる
    • すぐ賛同者が出るアイディアは新しさにかける、前例がないから賛同しづらい。新しいことをやろうときめているなら賛同者の少なさに可能性を感じるべき
  • 宇宙兄弟
    • 書店の漫画コーナーは女性の数が多い、宇宙兄弟は男性読者が多い、よって宇宙兄弟は難しい
    • と世の中はなるが作者は女性に当たればきっと流行ると仮説を立てた
    • 女性がよく行って影響力が大きい所は美容師という仮説を立てた
    • 更に美容師は本や音楽や映画の話を良くする
    • 美容師から進められた本や映画はお客さんも見るのでは
    • 美容室に送ってみようと考える
    • 美容師に読んでみて良かったらお客さんとの会話に使って下さいと伝える
    • LTVを立てて、販促費をはじき出し、可能な冊数を美容室に送る
    • 結果当たる
  • 良い作品
    • 世の中の定義を再定義するもの、新しい定義を生むもの
      • ex. 働きマン
        • プライベートの充実がかっこいい→ボロボロになるまで働くがかっこいい
  • 思考のスタンス
    • なぜ◯◯は◯◯なのかを自身で定義をする癖を付けることが仮説の面白さや精度があがる
    • 良いプロダクトを作るだけではなく、どうやって届けるかがとても大事。世の中の価値観をプロダクトが作りたい価値観に合わせるのだから一方的に出すだけでは伝わらない。いかに入り込んでもらうかまでプロデュースする必要がある
    • 宇宙人になったつもりで、固定概念を全て取り去って、物事を改めて見て考えることで面白い視点が生まれてくる
  • ステマについて
    • TVCMで芸能人がこれはいいと言っていることは叩かれないのに、ブログで良いと言っていて実は広告費を貰っていたことが分かると叩かれる問題の違いは「お金を貰っているかどうかがブログは一見不明確」なので、後でお金をもらったことを知ると騙された = 本当に良いと思って言っていると思ったのに、実は企業の戦略だったと知るので
  • 出版社
    • 強みは流通業者を押さえているため。そのため広告を入れられる。ビジネスが成り立つ
    • 出版社が辛いのはコンテンツの質低下ではなく、チャネルの影響がネットが出てきたことで弱くなったから
    • 新聞もそう。毎日1,000万部を超える量を人々に届けられるチャネルが強い。コンテンツの面白さもあるが
    • フジテレビの視聴率が辛い理由は仮説として
      • コンテンツが面白くなくなったからではなく、地デジ化でその他channelがフジテレビの8よりも早い番号になったからではないか
      • 単にコンテンツが詰まらないからと決めつけるのは短絡的
  • 人間の感性
    • 止めどなく変化する
      • 映画に行く理由は暇だからではなく、日次を決めて行くイベントになった
        • 理由はもっと手軽に出来るひまつぶし(ex.スマホ)が出てきたから
      • めんどくさいの基準も変わった
        • 出来るだけシンプルに考えなくても使えるUX/UIが増えてきて、それを下回るものを人間は使いたがらなくなった
    • 一方変化しないものもある
      • ex. 親が子どもに抱く愛情
  • memo
    • 「人間がどういう時に、どういう風に感じて、どういう行動をするのか」を突き詰めて消費にすれば必ず売れる
    • 100%変わらないものを見定めて、日々起きる変化の中で何が大局の変化で、どれが一時的な文化や習慣にすぎないのかを宇宙人視点(ゼロベース)で見つけること。今ある全ての習慣は技術が変わっていく中での過渡的なものでしかなく絶対的ではない
    • 商品と人のアイデンティティは深く結びついている。その作品に興味を持っている人のことが気になるし、他にどんなことに興味があるのか知りたくなる
    • アリババ
      • サイト上で店の人とチャットを通じて話すことが出来る
  • 商品に求められるもの
    • モノ→ものと質→モノと質とデザイン→モノと質とデザインと安さ→モノと質とデザインと安さとストーリー
    • 水は、水→おいしい水→ブランド水→安くする→いろはすの1本でアフリカの子どもたちにというストーリー
  • その他
    • なぜコンテンツの質が低いSNSを読むのか
      • 人は面白さや美味しさを評価する基準として「関係性」の比重が上がってきている
      • コンテンツの面白さは = 質×親近感
    • ハッシュタグとはなにか
      • 議題である。投稿のタサマリーである
    • 人はめんどくさいことを避けたがるが、わざわざめんどくさいことをしたがる
      • キャンプで薪を炊いたり、テントを立てたり、なぜ面倒なことをするのか?その行動自体がキャンプのイベントの1つで楽しいものであるというブランディングをその辺の業界の人が広げたから?難しいけどできたらすごい、出来たらカッコイイという認識を広げたから。SNSでわざわざ面倒なことをするのは承認欲求を叶えたいから。人がしないkとをして承認シてほしいからわざわざ面倒くさいことをする
  • 編集者の心得
    • 編集者はただコンテンツを磨くだけでなく、そのコンテンツをどのようにユーザーに届けるかまで考えるべき。UXを考える視点と同じ。プロダクトは届ける前からユーザーに届けたい体験までの一連の流れを設計する必要がある。チャネルもコンテンツも増えてきたから、そこまで設計しないとユーザーに届かなくなってきている